そもそも勃起不全ってなに?なんでEDっていうの?

勃起不全(ED)という呼び名について

かつてのインポ

勃起不全とは、正常な勃起が得られず、性交を満足に行えない症状です。従来、日本では「インポ」と呼ばれていた症状ですが、今の医学会では「インポ」やその由来であるドイツ語の「Impotenz(インポテンツ)」という呼称は用いられず、「勃起不全」や英語名である「Erectile Dysfunction」の頭文字を取って「ED」と呼ばれています。

インポは不適切な呼び方

厳密には差異がありますが、陰茎が正常に勃起しない症状という意味ではインポとEDは同じと考えて問題ありません。では、なぜインポという呼称が用いられなくなったかというと、この表現には侮蔑的な意味が含まれていたからです。確かに以前はインポといえば、男性を馬鹿にする時に用いられる言葉であり、勃起の問題で悩んでいても恥ずかしくてインポと言えない風潮がありました。しかし、実際、勃起不全は深刻に悩んでいる人が多数いる病気ですので、隠語のような扱いをするのは不適切という認識が広がったのでした。

世界的に認識が変化した勃起不全(ED)

呼称の変更

EDという呼び方になったのは日本だけではありません。インポテンツという言葉は世界的に用いられていましたが、日本以外でも軽侮的な表現として捉えられていました。また、この病気の症状を的確に表していないということから、1992年のアメリカ国立衛生研究所(NIH)のコンセンサス会議において、「Erectile Dysfunction(ED)」という呼称に改めるよう勧告がなされたのです。それ以降、今は世界的にEDと呼ばれるようになっています。

生活の質にかかわる重要な問題

勃起不全は直接生命を脅かす病気ではありません。そのため、医学会においても長年重要視されることもなく、近年まで詳しいメカニズムは明らかになっていませんでした。そのため、インポと呼んで軽視してきた風潮があったのですが、この認識は今では改められています。今では、勃起のメカニズムに一酸化窒素(NO)の働きが重要な役割を担うことが明らかになっていますが、この研究がなされたのは1998年とさほど以前のことではありません。それ以降、数々の研究が重ねられ、勃起不全にもさまざまな原因があることが明らかになっています。生命を直接脅かす病気ではなくても、男女の生活の質を低下させる病気ということで、真剣に取り組んでいく問題として今では認識されるようになったのです。