勃起不全になっても性欲はあるの?

勃起不全と性欲の関係

勃起不全にはさまざまなタイプがある

勃起不全(ED)にはいくつかのタイプがあり、性欲の減退によるものもありますが、性欲とは関係なく勃起しないというタイプもあります。性欲減退のケースは心因性EDに当てはまります。勃起機能には異常がないのに、女性に性欲を感じないため性交時に勃起しないというケースです。しかし、心因性EDの場合でも性欲自体はあるというケースも頻繁に見られます。また、勃起機能自体に異常があり、いくら性欲を感じても脳からの信号が陰茎にまで伝わらず、十分な勃起が得られない器質性EDというタイプもあります。

身体的に勃起しない場合

器質性EDの場合、勃起しないことと性欲の有無は関係ありません。陰茎が勃起するには、脳から勃起を命ずる信号が各神経、血管、組織を介して正常に陰茎にまで届いた後、陰茎海綿体を血液で膨張させるというプロセスを辿ります。しかし、そのプロセスのどこかで異常があると、いくら性欲を感じて勃起するように脳が命じても、その信号が陰茎に届かないため勃起しないのです。たとえば、高血圧や糖尿病など生活習慣病では、血管が硬くなり内部の血流が悪化するため、勃起しようとしても陰茎海綿体に血液が十分に充満しません。また、お酒を飲み過ぎると、性欲は高まるのに勃起しにくいというのもよくある話です。これも、アルコールによって血流が悪化し、十分な血液が陰茎に流れ込まないためです。このように、女性に対して性欲を抱くにもかかわらず、身体的に問題があると勃起しないのです。

心因性EDのケース

性交でのみ勃起しない

また、心因性EDの場合でも、性欲自体の衰えはないというケースも多いです。実際、マスターベーションでは正常に勃起し、射精までスムーズに到達できるのに、実際に女性を前にして性交に臨もうとするとうまく勃起しないというED患者は多数います。なぜ、勃起機能に異常はなく性欲も感じるのに、勃起しないということが起きるかというと、不安や緊張など強いストレスがかかっているからです。性交はマスターベーションと違って、相手の女性との共同行為です。初体験の時のことを考えればわかるように、実際に女性を目の前にするとマスターベーションとは比較にならないほど緊張するものです。また、一度、勃起しないことで性交に失敗した経験があると、別の女性との性行為でもその時の記憶が呼び起こされ、「また失敗したらどうしよう」というストレスが勃起を妨げることもよくあります。