勃起不全は原因によって治し方が異なる?

原因によって異なる勃起不全の治療法

要因を特定する

勃起不全の診断では、身体には問題がない心因性か、血管や神経など身体的な要因によって引き起こされる器質性かを特定します。なぜなら、心因性と器質性では同じ勃起不全でも治療方針が異なるからです。また、両方の要因が混在するタイプもあり、これを混合型勃起不全と呼びます。

具体的な治療法

一般的な治療法

一般的な治療法は投薬による治療です。PDE5阻害薬という血管を拡張させる働きを持つ薬が用いられます。バイアグラ、レビトラ、シアリスなどのED治療薬が代表的なPDE5阻害薬です。ただし、心因性勃起不全では、原因は精神的な問題にあり、これらED治療薬では十分な効果が得られないことがあります。また、これらの薬は心筋梗塞・狭心症の治療薬や抗不整脈薬を使用中の人には使用できないため、以下のようにさまざまな方法で治療に当たっていきます。

心理療法

心因性勃起不全でも上記のED治療薬が処方されることは多いですが、それと同時に精神的な要因を取り除くため、精神分析やカウンセリングなどの心理療法で根本的な原因にアプローチする方法も採られます。

器質性勃起不全の治療法

器質性勃起不全の治療は、現在ではED治療薬による方法が中心ですが、ED治療薬を使用できない人や効果の薄い人に対しては、それとは違ったアプローチで治療するケースもあります。たとえば、男性ホルモンの分泌量の低下による勃起不全では、注射によって男性ホルモンの補充を行うことがあります。また、陰茎海綿体に直接血管拡張剤を注射することで、無理やり勃起状態にさせるのも一つの治療法です。しかし、患者が自分自身で注射することは日本では認可されていません。また、陰圧式勃起補助具という円筒形の容器を陰茎に挿入して、ポンプで中の空気を吸い出すことによって陰茎海綿体に血液を充満させるという方法もあります。筒状の器具で人工的に勃起状態を作り、筒を取り除いた後もバンドやリングで陰茎の根元を締めつけ、海綿体に血液を留めて勃起状態を維持させるという治療法です。なお、陰茎内の血管に異常があるケースでは外科手術も用いられます。シリコン製の支柱を陰茎に埋め込むシリコン移植手術や、血管再建手術などです。

生活習慣病の治療も

高血圧や糖尿病など生活習慣病に起因する勃起不全もよく見られる症状です。この場合、勃起だけでなく大元の病気を治療しないと根本的な解決にならないため、生活習慣病の治療も同時に行います。